お知らせ

6月議会報告その2-いのちを守る学校に

珍しく仕事の入らなかった土曜日、ファミレスで娘の勉強に付き合いながら書いてます(13:30現在)。

我が子が学校に通う中で、色々と疑問に思うことが少なくなく、その都度議会活動に反映して来ました。
特に、年々温暖化が進む中、熱中症が心配で「従来のやり方では子どもたちを守れない」という思いを強く持っています。これまで
◎通学路での水分補給を禁止していたルールの見直し

◎まなべー(放課後子ども教室)へのエアコンの設置

また、◎アレルギー対応をする給食栄養士の全校配置

などを実現して来ました。

この5月に、NHKスペシャルで「いのちを守る学校に 調査報告「学校事故」」が放映され
熱中症や校舎からの転落事故などが全国の学校で繰り返し起きていることが報告されていました。

特に5月6月の定期考査明け、急に暑くなる時期の部活が危ないとのことで、6月議会で取り上げて、すぐにでも現場に反映させてもらえるよう、願いを込めて原稿を書き上げました。

前置きが長くなりましたが、質問の内容です。

2、いのちを守る学校として

NHKの「いのちを守る学校に 調査報告「学校事故」」という番組で、
学校の活動の中で子どもが命を落としたり、重い障害を残すような事故が、日本各地で繰り返されていることが報告されていた。

部活や授業の中での熱中症で亡くなったり重い後遺症が残った事例。運動会の競技の中での転倒事故で全身にマヒが残るような後遺症が発生していること。給食で喉を詰まらせる事故も小学校の低学年以下で繰り返し起きていること。また教室の窓際に設置された棚にのぼって転落する事故も度々起きている。

2007年の5月、テニス部の練習中に熱中症で重い障害が残った女子高校生の事故について、
学校からは詳しい報告がなく両親が独自に調査をした結果、
「事故は5月だったが、テニスコート内は30℃以上だった可能性が高いこと」。
「中間テストが終わった日で、10日ぶりの練習だったこと」。「その日の練習は普段より長い3時間だったこと」などが分かり、
高い気温の中、休み明けに負荷の大きな練習を行ったことが熱中症につながった可能性が見えてきたと言う。
裁判所は、「熱中症を防止する義務を怠った」として学校側の責任を認めたが、判決が出たのは事故から8年後だった。
2007年の事故の後も、全国で部活動中の熱中症の事故は続いており、おととしまでの約14年間に全国で21人の子どもが命を落としている。
NHKの取材からは、安全についての共通の基準がないまま事故が相次いでいる実態が見えてきたという。

清瀬市の小中学校では、これまで重大な事故は起きていないのか。
◎熱中症 ◎アレルギー対応 ◎給食で喉を詰まらせる事故 ◎校舎からの転落事故など、設備面の問題による事故 ◎運動会等の競技の中での事故
などそれぞれ、清瀬市の小中学校ではどう対策を取っているか。ガイドラインはどのようになっているのか。

アメリカでは、1960年代以降、国立の研究所が重大事故のデータを集めてルールやガイドラインを改善する仕組みを作っている。
日本でも、2016年に指針を出し、「事故が起きた際には自治体に調査を実施して文科省に報告」を求めているが、法的拘束力はない。清瀬市としても、国の動きと連携してデータに基づいた安全確保を進めていただきたい。

再質問:特に熱中症は年々リスクが高まっており、登下校や部活のルールを時代とともに変えて行く必要がある。

職員会議のある日などに、部活までの1時間、一度家に帰って再度登校する「再登校」のルールがあるが、これはどのような経緯で作られたルールなのか。

答弁:教員が会議や出張などで不在の際に、生徒だけで活動させることは、事故などの発生リスクが高まる。授業終了後、一旦下校させ、会議などが終了する時間に合わせて再び登校させて、教員の指導の下活動するという再登校の運用は、安全上の措置によるもの。
部活動を確保してあげたいという、学校や教員の思いによっても再登校の措置が取られている。
再登校時の熱中症の危険性についても留意しており、水筒を持参させて、登校中にも十分な水分補給を行うよう指導したり、再登校後の部活動における運動量や運動の強度を調整したりなどの工夫をしている。外で運動をする部活動については、テントや日陰で休憩をしっかりとるなどの対策も行っている。

再々質問:その一時間、教室で宿題をするなど、自習の時間にしてほしいという保護者の声を聞いている。学校まで2往復して部活をして帰ってきたら宿題をする体力が残らない生徒もいる。
片道30分以上かかる生徒もおり、暑い時期は特に熱中症のリスクが大きい。炎天下の15:30に汗だくで帰ってきて、氷を口に突っ込んですぐにまた出て行くような状況。
交通事故のリスクもあるし、不審者の情報も時折入って来る。通学路を教員など大人がずっと見守っているわけではない。もし教室でトラブルを起こす子がいたら、その子は通学路でもトラブルを起こすのではないか。
再登校は本当に子どもたちを守るためのルールなのか疑問が残る。結局は責任を誰が取るのかという問題。
再登校をさせている時点で、熱中症対策をちゃんとやってくれているとは思えない、というのが、保護者としての率直な感覚。

子どもたちの意見も聞きながらどうするのが一番良いのか、それぞれが選べるようにしてはどうか。家が近ければ帰宅した方が良いだろうし、勉強道具を置いて来たい、おやつを食べたいという子もいるかもしれない。
近くの子も遠くの子も一律に帰らせるという時代に合わないルールは見直すべき。

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答弁は、以下からご覧いただけます。8月後半には、議事録もアップされます。

https://kiyose-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=39

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kiyose/SpTop.html

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