活動報告

会派視察報告

今年度も後3ヶ月ですが、

秋は充実した視察ができました。

以下、会派視察のご報告です。

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香川県の三豊市に2日間お世話になった視察。

1日目の子育て支援(利用者支援事業)
に関しては、妊娠期からの切れ目のない支援をNPOとの協働で行っており、NPOの立ち上げから関わって来た三豊市の職員さんたちの熱意が伝わって来ました。ニーズを受け止めて、足りない部分を埋めるような形で事業を拡大して来たことが感じられます。
説明の後の雑談の中で、「学校(教育委員会)との連携が課題なんです」というお話が出ましたが、よくよく聴いてみると、スクールソーシャルワーカー(SSWr)が4人体制で、全員常勤。
良い人材を確保して、最初は1人だったが、必要に応じて徐々に増員。
人口6万人弱の自治体で、4人を正規職員として配置しておられることは特筆すべきと感じました。

元校長先生であるSSWrが熱心に市内19小学校(+7中学)に足を運んで、学校との信頼関係もできている。とのこと。
市内の高校との連携も進めて行くという話でした。
清瀬も子育て支援に力を入れていますが、三豊市を参考にできる部分が色々あると感じました。
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2日目は、念願の「トンネルコンポスト」。
「バイオマス資源化センター・みとよ」は、全国から視察が相次いでいる場所で、
人数などの関係から、最初は難しいとのことでしたが、どうしても見たいと(会派の小西代表の熱意で)無理をお願いして、受け入れしていただいた次第です。

私にとってこの課題は、遡ること10年ちょっと前。
2011年の東日本大震災の後、廃棄物処理のあり方について調べていた頃に、ヨーロッパを初め世界的には「燃やさないごみ処理」の時代になっていることを知り、そんなことが可能なのかと衝撃を受けたことを覚えています。

その後、2017年に日本で初めて、微生物の力でごみを分解する処理施設を実現したのが、三豊市さんでした。
微生物が分解できないプラスチックや紙等の部分は、固形燃料に加工して、石炭の代わりにエネルギー資源として再利用しているとのこと。
脱臭のために、やはり微生物が分解してくれるバイオフィルター(木質チップ)を使っているとのことでした。

今回の視察は、三豊市の職員さんと、委託先の株式会社エコマスターのセンター長および
固形燃料製造のエビス紙料株式会社社長が説明をして下さるという豪華な視察でした。

先駆的なこの取り組みは、当時の三豊市長の強いリーダーシップで実現したとのこと。

・においが発生するのではないか。
・近隣住民の理解をどう得るのか。
また、
・分解できないものをどう選別するのか。(特に塩化ビニルの処理が大変)

・固形燃料を安定的に使ってくれる先をどう確保するのか。(ウクライナ情勢により近年需要が高まっている)

・燃やさざるを得ない部分がどうしても残ってしまうが、それをどこで焼却するのか

等々色んな課題をクリアして来られたことが分かりました。

清瀬で、多摩地区で、東京で、燃やさないごみ処理を実現するにはどうしたら良いのか。

最大の問題は、
焼却炉や最終処分場などが市単独の施設ではない場合、バイオマス施設に切り替える時の周囲との調整ではないか。

そんなことを話し合いながら、視察を終え、三豊市の隣の琴平町を散策しました。

個人的に、九州からも近い四国は好きな場所で、瀬戸内海の明るい日差しを堪能した視察でした。

追記:空港からのリムジンバスで、盲導犬を連れた方が2人。同じバス停で降りたところ、道に慣れておられない様子だったのを見て、会派の松本議員がガイドヘルプを申し出てくれました。「まず、この子(犬)たちにトイレをさせたいんです」とのことで、土のある場所に案内した後、タクシー乗り場へ。運転手さんへの引き継ぎまでとてもスムーズでした。
福祉の専門知識等を持った新人議員たちから学ぶことが少なくありません。

 

 

 

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